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2014.01.06

新年のご挨拶。2014年、疑います。

 
2014年 年賀状
 
2014年がはじまりました。
 
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
 
今年は、郵送ではなく、
↑に貼付けた、全員集合写真を添えたメールでご挨拶をさせていただきました。
 
「ナルシストか!」
という突っ込み待ちをしている画にしか見えなくなっていますが、違います!
 
お世話になっているみなさまに、
「企業」という主語ではなく、
社員一人ひとり「個人」からご挨拶をしたい、
という意図でこのような形にしました。
 
今年も皆様のおかげでいいスタートがきれそうです。いつもありがとうございます。
 
もういっかい、あけましておめでとうございます。
 
 

 
 
CINRAでは毎年新年に、その年の行動規範としていつでも立ち返られるような、テーマを決めています。
いろいろ考えちゃいますが、シンプルなワード1つに落とし込みます。
 
で、2014年は、
「疑う」にしました。
なんか新年っぽくないですが、疑う、です。
 
 
自分たちの仕事をあらためて振り返ってみて、
「プロって、なんだろう?」と考えました。
 
プロというのは、その人に何かをお願いすれば、
最善の、または最上の答えを提供してくれる人のことを言うのかもしれません。
 
もしくは、そもそも誰からのお願いがなくても、
自ら時代を切り開ける人のことを言うのかもしれません。
 
いずれにせよ、
時間と情熱と才能の掛け合わせが、
プロをつくり出していくんだろうと思います。
 
企業活動であれば、
そこに「組織力」という変数が加わって、
その積み重ねが「利益」という形で還元されます。
 
 
ただ、「プロになること」と「プロであり続けること」は、違うよなぁと思うのです。
 
これだけ時代の流れが早く(特に我らがインターネット周辺)、昨日の最先端が、明日には古くなってしまっている中で、「プロであり続ける」というのは、これはもう至難のワザです。
 
昨日の正解が、明日の不正解で、
昨日の感動が、明日の当たり前になるんだとしたら、こりゃもう、キリがない。
 
けど、だからこそ毎日何かが起こっていて楽しい。
 
たぶん、この濁流に流される側に立つと、まったく楽しくなっちゃうんです。だから、流れの先端にいたい。
 
 
じゃあ、そんなスピーディーな中でも
プロであり続けるために、「一番必要なもの」って何だろうか? と考えました。
 
それで出てきたのが、「疑いの目」です。
世の中への疑いの目じゃなく、自分(たち)への疑いの目が、一番必要なことではないかと。
 
 
うまくいっていても、そうでなくても、
つねに、「本当にこれでいいのか?」と問い続ける姿勢。
 
ストイックなかんじもしますが、
そうは言っても、
「え? 土日でやれるじゃん?」とか、
「実質1時間しか寝てないんだけどー」とか、
そういうミサワ的自己満足の話しではありません。
 
クライアントより、ユーザーより、同業の誰より、
自分たちが自分たちに対して批評的な目を持つこと。
 
時にはこれまで大切にしていたものや、
自分たちの当たり前を、壊したり交換したりすることを厭わない姿勢。
 
そしてそれがチームで行なっていることであるならば、全員が空気を読むことなく、「本当にこれでいいのか?」を全員に対して問い続けられること。
 
こういう姿勢が、大事だよなぁと思ったのです。
 
いや、大事というか、そうだったらほんと楽しいよなぁと思ったのです。
 
 
仕事でも生活でも、
永遠に続きそうでいて、
ずっと続くものは、ほとんどありません。
 
 
1年というこの短くてすぐに過ぎ去ってしまうサイクル。
これをたった100回繰り返すだけで、
今この街で歩いている人はほぼ存在しません。
自分も、大切な人も、もういません。
 
だからこそ、後悔したくないし、
時に、日常の当たり前を振り返ってみたりする。
 
※『これだけは読んどけ! 死ぬ前に後悔すること10 – NAVER まとめ
 
 
企業でも、
100年以上続いているところもありますが、
途中で必ずやドラスティックな改革があって、
同じ思想で、同じ事業で100年続いている企業はまずありません。
 
※『ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則』
 
 
自分たちの仕事で考えれば、
たとえ今、なんとか形になっていても、
それはもう明日には、価値がなくなってしまうかもしれない。
 
だから、今を疑い続ける。
 
サバイブするために無理矢理やるんじゃなくて、
社会や自分がアップデートしていくことが楽しいから、疑う。
 
 
今年だけのテーマってわけでもなさそうですが、
今年は特に、そういう意識をもっていたいとおもいます。
 
これまでの自分たちに様々な揺さぶりをかけて、
トライ&エラーをしてみたいです。
 
少々お見苦しい点や、
「イタいなぁ、シンラ」ってところがあるかもしれません。
でも、そういうのがなさすぎるよりもいいかと。
 
 
新年から、
自分たちの暑苦しい話しばかりですみません。
やっぱりナルシストかもしれません。
いや、せいぜい自意識過剰で抑えておきたいです。。。
 
2014年も、よろしくお願い致します!