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2006.04.25

村上隆と子供服メーカー

昨日はcinra magazineの各ジャンルのエディターの代表者会議。
マガジンのは、[ART][MUSIC][MOVIE][STAGE][BOOK]という5ジャンルごとに編集者が3〜5名いて、それぞれにデザイナーが1,2人ついているような体制でつくっている。
その、それぞれのジャンルの代表者で会議をしようというもの。
ジャンルが分断されることによる媒体としての統一性の欠如なり、進捗管理の難しさなどを感じていたこの頃、こうして普段全く触れ合うことのないスタッフが1つのことに向かって話し合うというのはとてもいいことだ。前が見えて来たかんじがする。色々アイデアも出て来て、こりゃ楽しくなりそうだ。
さて、巷じゃ村上隆と子供服メーカーが騒いでいる。
村上氏の作品に酷似したキャラクターを子供服につかっており、「おいそれ著作権侵害だぜ」と村上氏が賠償を求めて、見事4000万で和解したという一件。
普段なら「ふ〜ん」と見落としてしまうところを、東浩紀氏はさすがである。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000214.html
で、これを読んだ後に、実際のキャラクターのイラストを見てみる。
http://www.kaikaikiki.co.jp/news/list/murakamis_lawsuit/
村上氏の発言も掲載されている。
全然似てないじゃん。。。
こうしてみると、たしかに村上氏の主張がすごく矛盾しているように見える。
音楽ではこんなことは日常茶飯事だ。
コピーとオリジナルの差は難しい。過去の歴史と完全に切り離された作品などこの世にはありえないのだから。村上氏がイラストレーターであるならまだしも、アーティストであるならばどうかと思ってしまう。
話しは変わってMacBookProの17inchが発売。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20102441,00.htm
早くMacBook発売しないかな〜。

2006.04.23

cinra magazine vol.9発行!

mag9cinra magazine vol.9、発行しました!
20日より都内を中心に全国で無料配布&web上でも公開しています。
是非ご覧あれ。
cinra magazine vol.9 web版
毎度のことながら、新しい号を作るたびに大変になってくる気がするけど、その分納得のいくものがつくれつつある。その証拠に、色んな意味ですごく動きやすくなったり、つながりが増えたりしています。
スタッフのみんな、おつかれさま!
で、早速次号に向けて企画が決まりつつあります。この次はなんと10号。
「継続は力なり」
時にはやっていることをやめて、新しい道を切り開いていくことも大事だし、常にそういうオープンな状況に自分を置いていないと腐っていくと思う。だから単純にこの言葉を信仰するのはよくないけど、やっぱり続けていくのは大事だ。少なくても、自分の中でそのことに対する答えが出ていないのにやめるんだったら、ただの根性なしだし、最初からやるなという話し。
サッカーや音楽(制作者として)は自分の中で答えが出たからやめた。
cinraは答えがまだでない。というか、出る気配も未だないし、やりたいことの10%もまだできていない。だからこそ、ぼくはこの途方もない道を選んだ。
カルロス・ゴーンは、「欧米人はゴールを設定するのがうまいけど、プロセスを決めていくのが下手だ」と言う。日本人は、「プロセスを決めるのはうまいけど、そのプロセスをはじめに考えてしまうから、ゴール設定を低めにしてしまう」と言う。だから、日本人がもっと大きなゴール設定をできるようになれば、完璧らしい。cinraの場合は、幸いその心配はない。むしろプロセス策定に3年間も擁している有様だ(笑)。
そんなプロセスの第一歩。
進行中の仕事の合間に、会社設立の準備をしている。
予定では、5月初旬〜中旬までには登記できる予定。
やることはほとんど変わらないんだけど、気が引きしまるしワクワクしてくる。
5月の終わり頃に設立パーティーをパーっとやるからみんな遊びに来てね。
〜最近の面白いサイト〜
2.0Generator
ウノウの山田社長のブログにて発見。なんでもかんでも「2.0」ってことで、とりあえず「杉浦太一」とか入れると面白いことになった。何を入れても同じ結果みたいだけど、自分の名前でやると意外にも考えさせられたりする。
visoin’d voice
ずいぶん前からやっているみたいだけど、発見して驚き。アーティストやデザイナーの音声インタビュー集。田中一光、深澤直人、モンキーパンチ、村上隆、原研哉などなど、いっぱいあります。
CarbonMade
登録自由形のポートフォリオサイト。
すごくよくできてる。
途方に暮れて、人生論
保坂和志氏のコラムサイト。別にニュースじゃないけど、ゆっくり読みたいなぁ。
〜たまりまくった最近のニュース〜
ITpro:グーグル、携帯向けのアドワーズ広告開始
アドワーズがモバイルにも出現。さすがにまだ競争率が低いけど、広告主に直接電話もできちゃうっていうんだから面白い。まぁいきなり電話はしないだろうから、ちょっと無理矢理だけど。。。
ITpro:「半年後にはモバイルWiMAXの認定機器が登場」–WiMAXフォーラム代表
携帯革命が起っちゃうよー。
ウィルコム、次世代PHS実証実験に向け総務省に免許申請–伝送速度20Mbps目指す
なんとなく最先端で面白いことをやっているような気がするピッチのウィルコムだけど、やっぱりWiMAXにはどうやっても勝てないでしょう。自然淘汰の、世知辛い世の中というやつか。
ITpro:つくばエクスプレスに無線LAN性能を改善した新車両が登場
はぁ、遅いよ。。。あと2年早ければもっと大学に行っていたかもしれん。。
GMO インターネット証券開始
GMOは確実だよなぁ。Google Financeも含め、いよいよ本格化しそうですね。
日経BP: メディアの接触時間、「インターネット」が増え、「テレビ」ときっ抗

ふむ。いよいよのってきたな。
日経BP:USENとライブドア、「GyaO」と「livedoor」のユーザーIDを連携
ってことはぼくも勝手にGyaOユーザーになってしまったわけですね。そういうのはこう、許可とかいらないもんなんですか?
asahi.com:USENの中間決算、赤字に転落
そんな矢先に。。でもGyaOはもう800万人越えているみたいだしなぁ。ネットで映像っていうのはもう少し時間がかかるのかな。
いやぁ、一気に書きすぎた。。。またしても。

2006.04.14

cinra records第一弾、納品!

ヘンテニ納品本日、事務所にcinra recordsリリース第一弾のhenrytennis/Eight Rare Casesが到着!
ヘンテニのメンバーはもちろん、レコーディングした柏井兄弟、営業をしているスタッフ、みんなの努力の結晶である。cinraでは製品としてcinra magazineをいつも製造しているけれども、実店舗で「販売」される商品をつくるのはこれがはじめて。実に感慨深い。最近は淡々としたリズムだったから、嬉しかった。
5月3日発売なので、よろしくお願いしますー。
その後、両国へ。
以前お世話になった会社の方が独立なさって、新しくIT関連の事業をなさっている。ぼくはそこで企画スタッフというか、アドバイザー的な形で少し関わらせてもらうことになった。
社員のみなさんは世界中で有名な超大規模サイトを企画・開発してきた方々で、社長はMBAもとっていてトリリンガル。。。選りすぐりの超エリート軍団だ。国籍が違うので意思疎通が難しいときもあるけれど、話しのレベルと頭の回転がハンパじゃない。
ぼくのようなヒヨッコがこの次元でお仕事をさせていただけるというのは、これまたワクワク。成長できる余地を発見できるというのは、本当に幸せなことだ。
その後、toyの柴田君主催のイベントを見に行くため、渋谷O-nestへ。
柴田君らしい、とても丁寧な演出で、心地よい空間だった。
出演バンドもみんな心地よいかんじで、全員着席しながら鑑賞。こんなライブは久しぶりだ。
4バンド分、じーっと見つめる。
ただ見て聴いているだけで、自分は何もしない。久しぶりにライブをじっくり見たからなのか、それがものすごい違和感で、落ち着いてじっとしていられない。ソワソワしてきちゃってどうにもならない。
それにしても、自分もかつてああいう風にして人前で演奏をしていたという事実。まるでウソのようだけど、離れた今、やっぱりステージっていう場所はとても素敵で、音楽をやっている人たちがすごくうらやましく思えた。
そんなこんなでもう4月半ば。淡々と、濃密に、迅速に、快適に、毎日が過ぎてる。

2006.04.10

編集力を磨くこと

今日は天気のよい日曜日。どこか遊びに行きたいけど我慢我慢。
幸い、事務所のベランダ(屋上)に出てサッカーしたり日向ボッコできるから嬉しい。
cinraのスタッフは平日働いている人が多いので、諸々の打ち合わせは基本的に土日になる。
なので、仕事は平日、内部の企画会議なんかは土日というサイクル。
ということで、今日は来月のweb特集の打ち合わせ(ほぼ関与せず、笑)と早速次号のcinra magazineに向けてのMOVIEコンテンツの打ち合わせ。
ぼくは一応cinra magazineの編集長ということで、それぞれのジャンルの企画会議に参加してみんながもってきた企画を相談しながら練っていく。
「編集」というのは本当に大変で面白い作業で、記事を編集して読みやすい形にするのはもちろん、それぞれの企画をどんなページ構成にして読者の方々にお届けするかということを、話し合っている段階で頭の中で変換してイメージしていく必要がある。そういう想像力を必要とする作業だ。
次回のMOVIEコンテンツも企画を持ち寄って10コくらいの中から、それぞれどんなページ展開ができるか、形にしたらどういうものになるかをイメージする。そこには最低限の普遍性が必要だったり、簡単なネタならがっつり面白く、難しいネタならガイド的なコンテンツも入れつつ、などなど検討していく。
結果的にそれが今世の中にある情報(web・雑誌・テレビなど)の中でどんな位置づけができて、それをcinraとして取り上げることの必然性や妥当性、面白味なんかを検討する。いわば、マガジンを作っていくところで最も神経を使うところ。
スタッフのみんなもかなり編集力がついてきて、多くのトラブルを乗り越えて来ているから、だいたいの予測がついて、どんどんクオリティーの高い次元にいっているのがわかる。楽しくって仕方がない。
9号は4月20日に発行。そして次は、記念すべき第10号だ。
あ、今週の土曜日、22日にはcinra salonがございます。
毎度おなじみ下北沢でやるので是非遊びに来てくださいー。
マガジン9号ももれなくプレゼントですー。
cinra salon vol.16

2006.04.07

セールスプロモーション、リーダー、小指

メディア・マーケットショー今日はメディアマーケットショーなるものに行ってきた。
場所は東京ビッグサイト、ほんと交通の便の悪さはピカイチ。
企業のSPに使えそうな商品の見本市といったところである。
印刷屋からグリコ、セイコー、小さな商店まで、たくさんの企業が出展していた。
こういうところは誰と話すにもまず名刺を渡してからっていうんだから困る。面倒だから「フリーでSPやってる杉浦です」とか言って話しをしたりすると、割と盛り上がるから不思議で、資料をたんまりいただいた。今後PRツールとして提案できそうなものばかり。これは勉強になる。
夜、脳科学者の茂木健一郎さんのブログで、今日はNHKにジブリのプロデューサーの鈴木さんが出るというんで見てみた。
NHKプロフェッショナル「自分は信じない 人を信じる」
雑誌やらネットやらテレビやら、色んなところでリーダーの生き様を目にするけど、ほんとに色んなタイプのリーダーがいる。自分にとっての最適解は自分の中にしかないけれど、いずれにせよリーダーには並々ならぬ情熱があるのだ。究極のロマンチスト(≠現実逃避者)は究極のリアリストであると最近思う。その逆もまたしかり。
あ、小指値が3ヶ月連続公演やってるんだけど、トラブって場所を変えることにあった。
ルデコ4Fでやるっていうんで、みなさんよろしくね。
小指値HP
他のコンテンツが何一つ見えなくなってる。笑