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2006.07.14

cinra magazine vol.10到着!

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本日、cinra magazine vol.10が到着!
宅配の人が6Fまでの階段で、毎回ほんとに死にそうになる。
ぼくが持ち上げたらドアから部屋の中に入れるだけで腰が痛くなるようなものを、10箱も6Fまで階段で上げてくれるわけです。
台湾からの道すがら、この人だけでなくたくさんの人にご苦労いただいたかと思うと、感動もひとしおってもんです。
今回からジャケットが大きくなりました。中でも色んな試みをしてます。
もう、どこにどう出されても恥ずかしくない、いい媒体だと思う。
20日発行で、web上でも公開するのでお楽しみに!

さて、今日は税理士さんと打ち合わせをして、その後大きめの案件のプレゼンに行った。
思ったよりも時間がとれたので、その前に喫茶店でゆっくりする。
プレゼンとか広告営業の時は、時間があればいつもイメージトレーニングを存分にしてからのぞむようにしている。
エレベーターで上にあがって、玄関口の内線でお呼びして、ファーストコンタクト。ここが大事。
それで席について世間話をするかしないか、どういう雰囲気だったらこんな話をして、あんな雰囲気だったら前置きなしに一気にはじめちゃう、とか色々とイメージしておく。
そして話しの切り出し方と提案の持っていきかた。こういう風に話したら相手はこう思うだろうな、だったらこういう風な説明の仕方にして、こういう流れにしよう。というようなかんじで練って行く。
こういう一連の流れをイメトレして、頭を整理しておく。
で、あんまり考えすぎると実際に空回ったりすることがあるので、一通りイメトレが終わると雑誌とか本を読んだり、全然関係のないことをして、頭をリフレッシュさせてエレベーターに乗るまで何もかも忘れる。エレベーターで上にあがるまでにサーーーっとイメトレを復活させて、いざ出陣。
だいたいこういう流れだ。
余裕がない時はこんなこともしてられないんだけど、その場合現場で頭をフル回転させないといけないから、長時間の打ち合わせやプレゼンだとガス欠しちゃう。ニコチンも切れしちゃうし。笑
きっと多かれ少なかれ、みんな同じかんじなんだろうなぁ。
営業マンもライブや公演直前のアーティストも、スポーツ選手も。
人それぞれ仕事のプレイスタイルというのがあって、パワープレイの人もいれば、静かな語り口調でロジカルプレイで押し通す人もいる。自分はどんなプレイスタイルかな、ってだいたい見えてきたような気はする。でも、音楽や色んな制作とかと同じように、それで凝り固まっちゃうと単なる「手グセ」にしかならなくて、幅が広がらない。オリジナリティーとクセって、絶妙な関係です。
つまり、日々是精進であります。

2006.07.11

ウィルキンソンゲット!

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今日、笹塚のKALDIに行ったらウィルキンソンのジンジャエールを発見!!
しかも一本81円!!
グァバジュース、バナナジュースに匹敵するほどの好物なので、大量購入しました。
ウィルキンソン・ジンジャエール愛好会

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それから週末は7/20に発行するcinra magazine vol.10の打ち上げで、事務所でBBQをするっていうんで事前にバーベキュー用具の掃除を敢行。笑
去年cinra salonで海の家で使った時にあんまり掃除していないままに片付けちゃったもんだから、ずっと怖かったわけです。BBQ当日になって開けたらグチャグチャで使えなかったという事態になったらスタッフにボコボコにされちゃうので、事前に調査。
恐る恐る開けてみたら、とりあえずサビだらけ。海水ですな。タワシでひたすらゴシゴシして、なんとか復帰。よかったーー、前もって見ておいて。
いや、別に遊んでばっかりいるわけじゃありません。これも仕事のうちです。笑

2006.07.11

MTからmixiへ

同僚がMovabletypeからアップしたエントリーをそのままボタン1つでmixiの日記にも書き込めるプラグインを教えてくれたので、導入。理由は、このブログのリンク元が圧倒的にmixiからだったためであります。
mixiSync
ちなみにmixi IDは299312でございますー。

2006.07.11

世界ナンバーワンの特権

ワールドカップが終わった。
なんだかんだで煮え切らない朝を迎えてばっかりいたような気がしたけれども、一ヶ月間楽しませていただきました。

それにしてもフランス・・・。ジダン・・・。

それでも、やっぱりジダンは現時点で世界ナンバーワンプレイヤーなのだと思う。
本当に彼のサッカーは美しいし、その美しさは技術はもちろん、とんでもない精神力からきているのだろう。
予選も負けそうだったヘッポコフランスを一気によみがえらせて、決勝トーナメントにいって、王者ブラジルを倒して、決勝まで進んだわけだから、これはもうすごいことだ。選手からこれだけ愛されて、たよりにされ、かつそれをちゃんと受け止められる選手はジダンしかいないのだろうと思った。
あぁ、アツい時間だったな〜〜。

そんな崇高なワールドカップは、一方ではこんな顔も持つわけです。
キリンビールとファミリーマート、感謝を込めた「サッカー日本代表応援缶」発売
日本は早く負けたし、「なんだよ〜」っていう結果で国民が一気にさめた。でも、ワールドカップは一国の経済を大きく揺るがすわけです。揺るがさないといけないわけです。電通さんは必死です。
電通株が軟調、ワールドカップ日本敗戦が嫌気材料に
電通によるW杯による消費経済波及効果予想(3月/PDF)
「さらに日本が決勝や準決勝までいった場合さらなる消費押し上げ効果が〜」だって。笑
それはいくらなんでも無理っすよ・・・。

2006.07.04

中田英寿引退

中田英寿が引退を発表した。
自身のHPでその胸中を綴っているようだけど、トラフィックがすごすぎて全然アクセスできない。ふんばってたら、なんとか表示できた。これはね、泣けますよ。ほんとに。
nakata.net
中田はビジネスの領域に首をつっこんだり、色々と多彩なかんじで「俺にはサッカーしかねぇぜ!!」というような熱血キャラではなかった。その冷静さが彼のすばらしいプレイを生んできたわけなんだろうけど、どうやら引退は以前から考えていたらしく、中田がブラジル戦の後にピッチに寝っ転がって涙を流していたのもそういうことだったわけだ。
ただ、引退は彼らしい潔い決断なのだろうけど、あそこで寝っ転がって泣いている中田の姿を見て「あぁ、中田はサッカーが本気で好きだってわかっちゃったんだなぁ」と思った。冷静でサッカーだけの人生じゃないスタイルが、マスコミがつくりあげた「中田」なのであれば、あのときは「中田」ではなかったんだろうなと思う。
当たり前の話だけど、習慣というのは怖いもので、仕事や遊びが楽しかろうが辛かろうが、人間は特定の環境に一定期間身を置く事でその環境や境遇に対して無感覚になる。無感覚になると、そのスタンダードよりも楽しいこととか辛いことが起きないと、自分が今楽しいのか辛いのかすらわからなくなる。おまけに、この習慣の奴隷になってしまった日には新しい動きとか、現在の自分の立ち位置に対しても無関心になる。
さらに付け加えると、この奴隷制度は年をとればとるほど支配的になってくるという厄介者で、実際に奴隷になってしまうと、自分を正当化するために根拠のない自信でもって自らを肯定したり、他人を排斥したり何かを否定してみたりする。
だからといって常に冷静に自分を客観視したりなんかしてても、なんの勝負もできないし、面白くもないわけで、そのサジ加減というのはほんとに難しいといつも思う。これぞ、「冷静と情熱の間」だ(読んでないけど・・・)。もしくは「undercooled」(坂本龍一の楽曲の名前)と言ってもいいのかもしれない。
ビジネスマンもアーティストもナショナリストもスポーツ選手も、この”習慣”というものがもつネガティブな部分に対して常に自覚的でないとならないなぁと思う(全員がこれに対して自覚的だと「会社」という組織自体が存続できなくなるような気もするけど・・)。
こういうぼくの自分勝手な解釈で考えても、中田の決断は本当に偉大だ。
個人的な話しだけど、ぼくはcinraを始めたときから毎日、cinraをやめた自分を想像するようにしている。
もちろんやめるわけはないのだけど、自分が一生懸命やっていることが地球規模で見たらありえないくらい小さな行為であり、ほとんど無力に近いということを常に意識していないとダメだなぁと思う。
おまけに今自分がやっていることというのは、どう考えても生まれつきの情熱や欲望が決定させたわけではなく、今までに出会った人だったり環境によって決定したものなわけだから、「俺にはこれしかないぜ!」はどう考えても妄想なのだと思う。ちょっと環境が違えば、ぼくは別のことをやっていたのだと言い聞かせる。そうすることで、自分の「冷静と情熱の間」を維持している。
でないと毎日がバタバタ過ぎて行くだけで、世界がどんどん小さくなってしまって、周りを見なくなってしまう。こうなるとタチが悪く、何もやり遂げていないのに自分がすでに何者かになったような錯覚に陥ったりすることもあったりして、上で書いたような奴隷制度が待っているわけである。
習慣は惰性になってはいけない。惰性になった瞬間に情熱は知らない間にしぼんでいくんだ。もしも習慣が惰性になってしまったことに気づいても、、、もう遅いというケースもある。どこか別のフィールドに飛び込んで、それがいかに大切なことであったかを改めて気づかないとならない。
好きじゃないかも、と思いながらナーナーにつきあってた女性に突如ふられた時に感じる、あの欠落感を感じないと、もうその大切さとか、キラキラ感を感じることはできない。中田もブラジル戦の試合終了のホイッスルが鳴った瞬間にその境地にたどり着いて、サッカーを愛してやまない自分を見つけたのだと思う。
やっぱりすごい人だよ。中田英寿は。