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2005.11.29

久々の映画

cinra magazine の制作や営業をしていると、配給会社さんからたくさん試写会の招待をいただく。
映画は音楽や絵と違って無条件に2時間近く拘束されてしまうから、自分からはなかなか見るようにできなくて、最近全く見ていなかった。
で、昨日終了直前の「TAKESHI’S」を見に行って、今日は試写会で「リトルイタリーの恋」っていう映画を松竹に見に行かせていただいた。両者全く違う映画なんだけれども、やっぱ映画ってのはいいもんだ。演劇もそうだけど、日常からどっか別のところに飛べちゃうもんな。そういや最近久しく飛んでなかったわい。試写会はなるたけ見に行くようにしよう、お金もかからないし。いいのがあったらマガジンとかwebでも紹介できるしな。
で、昨日からほこりにかぶったレコードプレイヤーを使ってあげている。
sonny
まずは「SONNY ROLLINS / SAXOPHONE COLOSSUS」でしっぽりと。たしか大学の近くの喫茶店でおっちゃんが弾いてて買っちゃったんだな。熱さはそこまでないけれど、とても音楽を楽しんでいるかんじ。美味美味。
bishops
お次はうって変わって、バリバリのロックンロール。「THE BISHOPS / LIVE!」だ。たしかレコ屋でプレミアがついていて?5,000くらいで買ったんだよな。「あったーー!」とかその場で叫んだ覚えがある。叫んだくせしてずっと聴いてなかったんだから切ない。。。
パブロックと言えばそうなんだけど、こんなに無駄がなくて完璧なグルーブを出すバンドもそういないだろうな。全員が完璧に合っちゃってる。演奏が一つの音像になって聞こえる。聴いてると作業がはかどらないはかどらない。
T-BONE
今日の〆めは「T-BONE WALKER / FUNKY TOWN」。
う〜ん、バッチリだ。秋の夜長にバッチリなブルースだ。やっぱギターってかっこいいなぁ。やっぱレコードとMP3は全然違う。レコードで聴くと一曲一曲大切に聴くからな。
映画に音楽に、鑑賞づけになってるみたいですが、ちゃんと仕事もしてますよ(笑)。

2005.11.28

ZAPPAとBEEFHEARTとCURTIS

zappa&beefheart
部屋のCDが入っている棚を久々に眺めてみて、「おお!」と思い手にしたのがこのアルバム。「Frank Zappa & Captain Beefheart / Bongo Fury」。ザッパ大先生とビーフハート超人のライブ音源です。たしかどっかのユニオンで中古で売ってて即買いしたんだな。ぶっとびな音楽です。この二人が組んでとんでもないはずがない。ああ、やっぱりぼくはロック畑の人間です。嘘偽りはございません。このあたりの音楽を聴いてたのが高校生の頃。その頃に比べれば聴く音楽もだいぶ丸くなった気がする。他の人と話題が合う音楽か否かという点で。
curtisそんなこんなで、「あ、そういえばかなりレコードでいい音楽を集めていた気がする」と思って押し入れをゴソゴソしてみると出てくる出てくる、名盤たちが。で、とりあえずジャケにやられて大御所の「Curtis Mayfield / Curtis」をレコードプレイヤーへ。SIDE Bの「MOVE ON UP」が大好きなのです。こんなにファンキーでかっちょいい音楽が他にもあるならどうか教えてください。
あぁ、ほんとに素晴らしい。
幸せは、あくせくしなくても意外にも自分のすぐ近くに置いてあったりするものでした。ベタだけど。。
これから毎日一枚ずつ、5,6年間じっと待っててくれたレコード達に針を落としてやろうと心に誓いました。

2005.11.27

卒論という非生産的活動

cinra live nightが24日開催。
素敵なバンドに出演していただいて、関係者のくせしてすごく楽しんでしまいました。スタッフの方々、おつかれさまでした!お客さん、ありがとうございました!
ライブレポートはコチラでご覧を!
最近は時間を見つけて、来月の今頃には提出しているはずの、そして全く進んでいない卒論をやっている。
卒論というものは、書いたところで3人くらいしか読まないという点で徹底的に非生産的だ。そんなもののためにものすごい時間を費やさなければならないのだから、やはり学業というのはほんとすごい。まじめにそんなことができるのは学生の時だけだろうと思う。それが教育のすごさだ。現実の生活から完全に逸脱して頭を働かせるのはある種新鮮で面白い。だけどやっぱり、腑に落ちない。っていうのが進まない言い訳にもならない言い訳、笑。
参考文献の一つとして「マンガ 嫌韓流」を使うんだけれども、これほどまでに見ているだけで腹が立つ書物、というかマンガに出会ったのははじめてである。とにかく情けない。これがベストセラーになったってんだからほんとにがっかりする。あんまり書くとテクノラティやら検索から来るナショナリスト達との論争になってしまいそうだから、とりあえずここまでに。。。
そういえばヴェンダースの新作「ランド・オブ・プレンティ」が観たいと思って調べたら、もう東京で終わってる。。。ヴェンダースは一番好きな映画監督だ。切なすぎる。。。「TAKESHI’S」までもうほとんどの劇場で上映が終わっている始末。最近の映画は一ヶ月もやらないものらしい。
何がいつまでやっているか、アラート機能があるアプリケーションとかあったらいいのにな。まぁ自分で入れておけっていう話。とにかく見逃してばっかりだ。ちゃんとチェックしておこうっと。

2005.11.22

東京サイクリング

今日はとても活発な日だった。
朝から昔イベントをやらせてもらった渋谷のギャラリーと青山ブックセンターに写真撮影に行く。
そいで一回家に戻ってチャリにまたがる。
今日はチャリだった。チャリな日だった。
自宅→新宿→大久保→新宿→青山→渋谷→池尻→迷う→自宅
明日、ボクの足はつりまくりでしょう。
これは健康にいい。
営業に行ったり、印刷屋に打ち合わせに行ったり(大学の仲良くしてた友達がそこで働いてた!)、森達也さんのトークショー行ったり(ABCに2回行った訳です)、お付き合いさせていただいているクライアントさんと打ち合わせ(その後プライベートトーク、笑)したり、と充実だった。しかも今までの不運が(しばらくね)くるっと一回りしたかのように色々といいかんじだった。やっぱし人生粘ってみるもんだ。
にしても東京には色々な文化が存在する。
大久保のコリアンタウンから新宿の冷凍都市っぷり。青山のセレブさに渋谷のカオス。池尻からの帰りに道に迷った超高級住宅街。これが自転車でサクっと(でもないけど)行ける距離にあるってのがこの街のすごさである。
()が多すぎる駄文だ。。。
blogをはじめると、文章書くのが下手になるっていうのは、どうやらホントだな。

2005.11.21

小指が一皮むけた男

土曜日はサロンをやって、とても楽しい時間を過ごせた。すごくいいかんじ。
木曜日はcinra live nightです。是非おいでくださいまし。
今日は小指値の芝居を見に行った。
周りや関係者はあまり評価していなかったけど、見たのが楽日ということもあってか、ぼくはとても良いと思った。彼らがやりたいことっていうのは、極論を言ってしまえばぼくにとってはどうでもいい。だから何かを提示したければすればいいし、別にしなくてもいい。あくまでぼくにとっては。
ただ、危機迫るものを見たい。最近はいつもそんなかんじだ。危機迫るものを見たり聴いたりすると、ゾクっとする。気持ちいいでもキレイでも面白いでもない。ただゾクっとさせてほしいなぁといつも思う。
物語なんかどうでもよく、セリフをジブリからパクってるというのもどうでもいい、笑。
統一感なんかいつも通り全然なくて、とんでもないバランスの取り方だと思いながらも、今日はゾクっとさせてもらった。たぶん本人たちも自覚していないんだろうと思われるあのバランスとパワー。それが小指値のすごさだ。これがコントロールできたら、とんでもない劇団になるだろうと思う。久々に、とてもゾクゾクさせてもらった。
で、そんな中、一人の男がどうやら一つの決心をしたらしい。
ぼくは余計なお世話も甚だしいことに、去年から彼が苦しんでいるのを知って、なんとか助けてあげられないかと思っていた。彼は悩んでいた。というか、きっといつも悩んでいる。ぼくは同じ悩み性をもつ人間として、どうにか相談にのってやれないものだろうかと思いつつも、いつも見当違いの話しをしていた。
彼が悩んだ一年強、気がつくと彼はぼくなんかよりもずっとデカい男になっていた。汗ダクになりながら動き回っている彼の背中を見て、そう思った。
継続は力なり? それはそうだろう。
でも、継続していることを中断するには、それ以上の勇気がいる時もある。
もし中断したとして、また復帰するようなことがあったとしたら、それはそれでまた強くなるだろう。
何をしているかじゃなくて、どういう姿勢で生きているかってことが、存在を存在たらしめる。
危うくぼくが忘れそうになっていたそのことを、彼は教えてくれた。
今後彼がどういう選択をするにせよ、ぼくは彼をずっと応援していきたい。
そんなことを思った一日でした。