2006.02.24

確定申告、法律

確定申告の時期だ。
1年間毎月帳簿はつけていたものの、相当にめんどくさい。ただ、当たり前だけどこうしてみるとどういうリズムでcinraの中でお金が動いているのかが一目瞭然になる。純利益率はさておき、年間を通したら結構な額のお金が動いているということに改めて驚くと同時に、その責任の大きさを感じる。立派な経済活動だ。今年、これと比べてどれだけ大きくなれるかというのも、当然考える。自分の行動と数字とを、毎日重ね合わせながら生きていく道だ。わかりやすくていい。
トラックボールわけあって、今まで使っていたトラックボールを万作君に譲渡することになった。一口に言えば、おもちゃをとるジャイアンと、とられたスネオである(笑)。それと同時にぼくの手元にはノートPCの比率に対してものすごい反・省スペースなトラックボールが舞い降りてきた。レベルアップ。ケンジントンである。どうやら彼はいいジャイアンらしい。笑
ホイールもあわせてボタンが11個ある。ちょっとまだ使い慣れないけど、これは相当作業効率化になる。しかしこの観てくれと言ったら、占いか何かに使うもののようだ。
そうそう、またおかしな法律が施行されそうだ。
PSE法。簡単に言えば中古の家電は許可を得ている物以外売っちゃダメよ、というものなのだが、例えば中古楽器店やハードオフとか、営業を見直さなければならないところも多い。中には店をたたんでしまうところもある。施行は4月1日。早い。。
例の松下のヒーターの出来事のように、過去の家電は危ないから使わないように、ということなんだが、「かわりに新しい物を買いましょう」という旧体制の大企業による苦し紛れの主張と言えなくもない。中古で流通される商品は、その製作元には当然お金が入らない。ブックオフを憎む出版社や書店は多いらしいが、止められない。電気用品なら「危ない」を理由に止められましょう。この論理。。。
いや、危ないのは一部本当なんだろうけど、もう少し中小企業に対して柔らかい法律にしてあげてもいいのではなかろうか。
ぼくは個人的にビンテージのシンセなんかを求めるほど音楽に造詣は深くないのだけど、坂本教授を含め多くのミュージシャンがこの法律を緩和しようとがんばっている。単純にこうした法律によって表現が抑制されてしまうのは、なんとも悔しい。
是非ご署名を。
http://www.jspa.gr.jp/
確定申告にせよ、この法律にせよ、国民は決められたルールにしたがって生きて行かなければならない。むしろそのルールがなかったら大変なことになるし、それによって人間が文明社会で生きていけるということもまた事実だけど、理不尽なものも中にはある。ただ、理不尽だと思うこのぼくも、そのルールによって生きているぼくが思う「理不尽」なのであって、いよいよ事態は哲学的だ。法律を生業としている人は、毎日が葛藤なのだと思う。これもまた、素敵な職業だと思った。