2005.10.05

webをちょことリニューアル

web1001
webサイトを少しリニューアルしました!
ニュース配信とイベント登録カレンダーを設置しました!
cinraのサイトにしっかり情報発信機能を与えることが目的です。
是非アクセスしてみてください!
http://www.cinra.net/
salon
さらに今週金曜日、7日に下北沢でcinra-salonをやります。
今回のカフェはとてもステキなところです。入場も無料なのでお仕事帰り、お買い物帰りに是非お越し下さい!
〜10/7(fri) 20:00-23:00 @下北沢 テラピン〜
近況報告はそんなところで、今日は久々に美術館に行ってきた。
東京都現代美術館のイサムノグチ展。都美術館は木場にあって立地があんまりよろしくない。だからいつも気合いが入らないといけないんだけど、去年NYに行った時にちょうどイサムノグチ庭園美術館が改装中で見れなかったので、行ってきた。実際NYの収蔵品と四国の同じくイサムノグチ庭園美術館からの出品が多かった。あとはイサムノグチの最期の作品、今夏札幌にできたモアレ公園の資料で埋め尽くされていた。
彫刻ってすごいな、って改めて思う。平面にはだせない「ムダ」がある。
彫刻作品はおそらくは何の機能性も持たないであろう物体だ。よくよく自分の周りを見渡してみると、機能性(意味)を持たないモノはない。一つもない。だけど彫刻は全く無意味なものだ。なんの機能性もない。そのくせものすごい場所をとる。非効率極まりないのである。
それを複数の人がじーっと見ている。そこに、新しく意味を注入しているんだ。
グニャっとした感覚だったり質感が心地よかったり、何かを思わせる。そうすると、無駄だった存在が鑑賞者にとって意味のあるモノに変わる。
正直、そんなものはこの世に彫刻を除いてあまりない気がする。少なくても現代には。
平面作品はあらかじめキャンバスなり画面なり、作品の「範囲」がある。作家はその中で描きたいものを表現する。見る側はその世界には入っていく。だから、ある意味作者によっている。見る側はそれを受け入れるという構図だ。
一方彫刻はいつも暮らしている空間に設置されるから、見る側の世界にとけ込まざるをえない。だから平面よりも見る側が好き勝手に解釈するしかないんだと思う。
平面では鑑賞者は新参者、立体作品はその作品が新参者なんだ。
そこが面白い。意味付けの作業が、面白くてたまらない。
イサムノグチ展
http://www.ntv.co.jp/isamu/