2009.09.22

世界がドルを棄てた日

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田中宇さんは、
経済、政治にものすごく明るい人で、
独特の解釈や予測が、かなり面白い。

田中さんのメルマガは、
5,6年くらい前から登録をしているんだけど、
今でも、全くあきない。
というか、自分の見識が少しずつ蓄積すればするほどに、
面白いメルマガになるからすごい。

世界がドルを棄てた日』は、
そんな田中さんの渾身の著書。
なぜ米当局が今回の金融危機を「起こして」、
これからどういう方向に世界が向かうのか、
ということが書いてあります。
そしてそれが、
これまでの2つの世界大戦や
冷戦の背後に存在していた色んな人の思惑
(経済的であり恣意的な思惑)
の延長線上の出来事として、
歴史を経済の視点から追っていきます。
大胆な仮説ではありつつ、
エビデンスたっぷりで論が進むので、
説得力があって、めちゃめちゃワクワクしました。

どうしても、毎日目の前だけを見ていると、視界が狭くなります。

Think Global, Act Local.

「これだけは覚えなさい! 将来絶対に役に立つから!!」
と、中1の理科のS先生が
目を真っ赤にしながらリピートしまくっていたのを思い出すと、
たまにこういう本も読みたくなります。

あの先生、元気かなぁ。