2006.10.28

レンタル屋と結婚式とweb2.0とコーヒー

生まれてはじめて、借りたDVD(ビデオ)を返し忘れた。
次号のマガジンの企画のために借りてきたものだったんだけど、
頻繁にレンタル屋を使っていた暇な学生時代から
ずいぶんと一週間の間隔が短くなったらしく、
レンタルしたものを返しに行く間隔がずれちゃってたのかな。
「時間に翻弄されるんじゃなく、コントロールできるようにならないといかんよ」
といつものように自分に苛立っていた矢先に、友人から結婚式の招待状が送られてきた。
間接的に友人が結婚したとか、子どもが生まれたって話はちらほら出始めていたけど、
自分に送られてきたのははじめてだ。
それも大学時代ずいぶんと時間を共有してきた友達ということもあって、ドキっとする。
24歳とは、もうそういう時期なのです。
レンタル屋で申し訳なさそうに延滞料金払ってる場合じゃありません。
レンタルされる側にならなければならない時期なのです(なんだそりゃ)。
女性の結婚ラッシュ第一期は25歳らしいし、これから続出なのかもな・・・
それはそうと、女性は男性を招待しちゃいけないっていうのは、もう古い時代の話なのか?
その辺はさっぱり無知蒙昧だ。
話は180°変わる。
糸井重里がweb2.0について話している。
ぼくが最近「web2.0」にがっつけないのは、それがあまりにもトレンドみたいになってしまっていて、あたかも数年前のネットバブルを彷彿させるからなのだけど、やっぱり腑に落ちないのはこういう理由だったわけだ。
メディアはメッセージである、と言ったのはマーシャル・マクルーハンだけど、その前に使う人間がいなければメディアは成立するはずがない。受け取る側と発信する側の考え方が何よりも優先されるべきなのです。
コーヒーはとってもおいしい飲み物だけれども、それをコーラだと思って飲んだあの違和感とやるせなさに近いものがあります。
もちろん、それをはじめからコーヒーだと思わせるのが時代の流れであり、モノを作る側の力なのだと思いますが、
「これがハヤリだからさ!」
と言ってほんとはコーラを飲みたい人にコーヒーしか出さないのは間違いなわけだし、井手君がかわいそうです(井手君はいつもコーラを飲んでいます)。
そういう気持ち悪さは、テレビCMなんかの広告にも言えることで、
やたらとかっこいいCMは「広告批評」なんかに掲載されて、チヤホヤされるし、ぼくもそういうのが好きなわけですが、
BOOK-OFFとかカッパ寿司のCMのダサさが間違いなのかと言えば、「広告」としてはあながち間違ってはいないんじゃないかと思います。
その意味で、携帯の番号ポータビリティ開始直前〜今に続く各社のえげつない広告は、スカっとしました。
デザインで攻めていたauが
「顧客満足度ナンバーワン! さあ、いらっしゃい!!」
このなりふり構わないがっつきっぷり、悪くないんじゃないかと思います。