2006.09.28

メカネロ

今日は仕事帰りにメカネロの渋谷ネストでのワンマンライブに行ってきた。
メカネロとは、もうどれくらいのおつきあいになるだろう。
3,4年かな。最初は傍目から。最近は関西ツアーにドライバーとして同行させてもらったり。
相方の万作氏がやっているということもあり、なんだか一緒に成長してきたような気概を手前勝手に感じている。
今日でVO.のまりぺはメカネロとお別れ。
最初にまりぺが歌っているのを見たのはcinraのイベント「C2」でした。ちょうど2年前かな。
あの頃の「大丈夫かなぁ」という不安はもはやなく、2枚のアルバムのリリースを経て、メカネロのフロントマンとして彼女独特の雰囲気があったような気がする。
ライブ後半はマジマさんも参加。
メカネロは、やっぱりこの5人だと思う。
みんな演奏中にそれに気づいちゃってるような気がして、なんだかすごく楽しそうだし、すごく寂しそうで、複雑でした。
でも、考えてみればいつもこうだったのかな。
ボーカルはやっぱりミチコちゃんだろうとか、ドラムはやっぱりタダクマさんだろうとか。
毎回そう思ったけど、時間をかけてゆっくりと、メンバーが何度変わっても最終的には進化をしながら「メカネロ」になっていった。それが、林さんの才能であり、みんなの音楽とメカネロに対する誠実な努力なのだと思う。ほんとに強い。
なんというか、どう形容したらいいのかわからないけれど、色んな感情の錯綜があって、みんなすごく美しかった。美しい人を見たのは久しぶりだったような気がする。
演奏がうまいとか下手とか、そういうことはもはやどうでもよくって、この人たちの今までのがんばりとか、色んな想いとか、これからへの葛藤とか、ぼくはそういうのをこれっぽちもわからないのだけれど、そういうことに勝手に思いを馳せさせる力のあるライブだった。
どんな人間でもライフスタイルによってどんどん人は変わる。
最近はお仕事漬けで、自分のアンテナが徐々に腐っていく気がしてならなかった。だから忙しくても意識的にアートや映画や小説に触れようとしていた。使っていない脳みそは、とことん腐っていく。体と脳みそは一緒。
経営者としての素質をのばそうとする一方で、ゾクっとするアンテナを犠牲にしつつあるわけです。ある意味ではそれは仕方のないことだし、きっとこれからしばらくはこの葛藤が続くのだろうと思います。
でも、今日はゾクっとさせてもらった。
そう、この感じ。
これがぼくにとってのリアリティーであり、同時にロマンティシズムなのだと思う。
これからも一緒に大きくなっていければと思います。
みんな、がんばってね。
まりぺとまじまさん、おつかれさまでした。
メカネロ